【長崎 西海橋・伊ノ浦岸壁 激流からチヌを引き出せ!】
@八次 秀樹
■ころころ変わる激流をいかに釣るか■
4月20日、比較的簡単に良型のチヌを狙えるこの時季を満喫するべく、長崎県の西海橋下の伊ノ浦岸壁へ出かけた。
この岸壁は、針尾瀬戸特有の激しい潮流の影響をもろに受ける釣場であるが、クロ、チヌ、マダイ、スズキなどが狙える。また、岸壁だから当然足場はよく、激流の中で育った魚たちは食べても美味しいので、私のお気に入りの場所と言える。
当日は、昼から夕方の満潮までがベストタイムとなるので、その時間帯に合わせて出発する。途中、フィッシングはりおでエサを購入し、五分で岸壁に到着。
道路沿いから海面を眺めると、激しく潮が湧き上がっている。思わず尻込みしそうな複雑な流れだが、そこを全層釣法でどう釣るかが釣果のカギとなる。
オキアミ二角にムギと集魚剤を混ぜ合わせ、多めの海水で軟らかくマキエを作る。とりあえず二、三杯足元に打ってみたが、濁りとムギが分離してあっという間に流れていった……。
それを踏まえて、ポイントに少しでも長くキープできるような仕掛けを作り、ころころ変わる潮流とにらめっこする。右手にある大きな沈み瀬の周辺がカケアガリっぽくなっており、その周辺に潜り込む流れを見つけて、仕掛けとマキエがほどよく同調するように打ち込んでゆく。
キザクラの新製品、フルエリア3BのウキにMクッションのJ6をセットし、海面と海底の潮流の遠いを見極める。表層で安定感のあるフルエリアが流れにうまくなじみ、潮乗りがよいMクッションが海底の流れをつかんでツケエを運んでくれる。
そのあとをマキエが追いかけてゆく。当然マキエの流れるスピードのほうが速いので、帯ができるようにマキエを打ち込み続けた。
■夕方までに6匹のチヌ・メイタを釣る■
しばらくして、仕掛けを止めて張りを作ってやると、張った瞬間に竿引きの当たりがきた。
クロの当たりほど豪快ではないが、やはり激流の中で当たってくるチヌは元気がよろしい。瀬をかわして右へ誘導するように竿を倒すと、ゴクゴクッとチヌならではの首振りで抵抗する。
大したサイズではなさそうだが、心地よい引きを堪能してタモに入れた。お腹がパンパンに膨れ、お尻が真っ赤な乗っ込みチヌだ。自分で言うのもなんだが、技ありの1匹だろう。
続けざまにもう1匹追加したところで、また流れが変わった。今度は逆向きに湧き上がりながらゴウゴウと流れ始めた。
さすがにこの中に仕掛けを入れても、チヌのタナで同調させるのは至難の業というか無理である。そこで、体の向きを変えて岸壁のカーブしたところの小さなヨレに狙いを定めた。
マキエを打って仕掛けを流すと、海面に漂う集魚剤の濁りとは別に、海底で沈んだムギとMクッションがスーッと沖に向かって吸い込まれてゆくのがよく分かる。
投目、またもや体感ショックの当たりがきたが、この時季にしては小ぶりなメイタであった。
それからは激しく入れ変わる潮流にあの手この手で立ち向かい、夕方までに6匹のチヌとメイタを釣ることができた。大型のチヌこそ出なかったが、魚の引きを堪能して気分よく帰路に着いたのであった。
今回出かけた場所は周年チヌが狙えるし、重い仕掛けによる夜釣りも面白いところだが、周辺には民家がある。くれぐれも車、ゴミなどマナーには気をつけていただきたい。
(あすなろ会佐賀・九州真グレ会佐賀)