【雑談ではございますが】
連載34 鵜澤政則の超エッセイ
■情報はタダじゃない■
今年ももう少しで終わりに近づき、そろそろ気の早いデパートやカワイイオネーチャンのいるお店などではクリスマスソングが流れてくる季節になりました。 でも景気の悪い昨今、「そんなことで浮かれていられない」なんて言いつつ仕事に走り回っている人も多いと思います。せめてもの救いが釣りをすることと釣り雑誌を読むこと。釣りは逃げません。いつでもあなたをウエルカムです。
■タダより高いものはない■
「釣りの世界も人の出が少ない」なんて嘆いている関係者も近頃多いのですが、釣り人にしてみれば人が少ない分自分の思ったポイントに入れることは嬉しいところ。でも何か悲しいような寂しいような…なのであります。 ところで今回は情報″の話。釣りに限らず今は情報化時代。特にパソコンが家庭へ普及したおかげで釣りの情報にしても次の日の新聞を待たずに、その日の内にその日の釣況を知ることができます。便利になったものであります。しかしその情報が今伸び悩んでいるのです。
一時期、各地の船宿さんがこぞってパソコンを買い入れて、大体が人頼みですがホームページを作り、その日の内にその日の情報を入れてお客さんに閲覧してもらうという作戦
に出たのであります。しかし、現実は厳しいもので毎日新しい情報に更新するのは並大抵の努力ではなかなか続かないのであります。今やホームページやパソコンは厄介ものになってしまっているお店も多いのではないでしょうか? そうです、この本を見ていても分かると思いますが情報の継続には忍耐力″が必要なのです。それを支えるのは悲しいというか当たり前なのですがマネー″なのです。お金が続かなければ情報もまた続かないのです。 本誌だって本という形態で情報を売っているのです。勿論タダじゃあありません。そんなことは分かっていると思うのですが、それなのにパソコンさえ買ったらすぐに情報がタダで手に入るなんて思っていた人、多いでしょう。でも世の中そんなに甘くありません。 本当に良い情報を得るにはそれなりの投資が必要なのです。でも今の日本人の大多数が情報なんてタダ″で手に入るもの、与えられるものと思っているのです。情報を買おうなんてあまり思っていません。 しかし実際は無意識にちゃんと買っています。例えば新聞だって情報を買っているのです。テレビだって何だって全てマネーが絡んで情報を買っているのです。おトーさんが好きそうな怪しい情報は意識してちゃんと買うのですが…。 こういう時代の流れに気付かずに未だに情報は全てタグなんて思わないで下さいね。
■情報なんて地味なもの■
それではなぜ情報を出すほうがだんだん提供するのをやめてしまっているのでしょうか? 1つには直接それで儲からないから。そしてもうlつ、それをしても直接その効果が見えないからなのです。この直接″というのがキーポイントです。やはりその辺日本人は農耕民族であり、考え方としてまだまだ一次産業的な日銭感覚が強いのです。 またパソコン上で情報を流すとやたらとリークして他の業者に読まれ、(苦心して得た情報が安易に)利用されてしまうのでは…?″などと考えてしまって本当の情報を流せなくなってしまっています。 やはりタダや安い情報は本当に見たい知りたい所にはモザイクがかかっていて、その先を見たいという欲求を掻き立るもの。まるで昔あった見たい所を黒く塗りつぶしてしまった○○○のグラビアのようなものです。結局見せてくれるのは平凡な情報だけなのです。生きた情報を得るのに可能な線は、お金を払うか、お得意さんになって独自のIDナンバーを設定して直接船宿が情報を見せるなどといった方法しかないと思うのです。 今、行われている釣り宿のホームページ作戦も、本当に自分のお得意さんを掴む方法が見つかるかまたは儲かるかしなければ、このパソコン作戦はもうすぐ終了することになるかもしれません。何しろ、もう買う人は買ってしまったのか、パソコン本体の売り上げは頭打ちになり激減、PCソフトのおおもと マイクロソフト″さえPC関係から次のターゲットとしてテレビゲーム市場に方向転換しそうな感じなんですから。
■見る目が大切■
では、いったいどうするかなのですが、やはり新鮮な生の情報を得るには今まで通りの電話しかないのでは? マス (大規模) インフォメーションは今くらいが限界のような気がします。だからホームページが流行ってきた頃にその存続さえ危ぶまれた新聞の釣り欄も安泰でしょう。勿論雑誌もこのままだと思います。 私が思うに、釣りの情報はだいたいの情報で良いのです。裏を読むのも情報の読み方ではないでしょうか。ポイントを読むのと同じです。ではどうしたら読めるのか? …簡単です。その読みたい釣り場に通って下さい。そうすれば新聞、雑誌に書かれた情報を見ても「ああ、こういうことなんだな」 という風に見えてくると思います。 結局このIT普及作戦でどこが儲かったのかというと初期に手をつけたパソコン屋さんとソフト屋さん、踊らされたのはやはりいつものパターンで我々なのであります。 そんなにおいしいホントの話″がそんなに簡単に手に入らないことくらいは百も承知しているはずなのに、新しいものが出ると頭の中でイマジネーションが膨らんでついつい手を出してしまいます。結局、人間 (特に我々日本人) は新しいものには弱いのです。