グッドシーズンは期待◎
■試し釣りでオナガの一撃 キロオーバー44cm!!■     
  長崎県 野母三ツ瀬・高三ツ瀬 ワンド
                      @入江幸太

 

 

 


日を追うごとに肌寒さが増し、私の釣り道場である長崎県・野母三ツ瀬も秋磯の風物詩である青物の回遊が活発になってきた。例年、この時期になると地元の釣り人たちは、活きたアジゴをエサに竿3号、道糸、ハリスは6号以上、ハリはマダイバリの10号以上の豪快仕掛けでヒラスを狙う。
 
9月28日、会社の同僚である種村氏、清水氏、私の3人で野母崎に車を走らせた。今回の狙いは、前述のヒラスとシーズン序盤のクロだ。
 
道中、フィッシングショップオガワでエサを購入し、光隆丸の基地である野母崎港には出港2時間前に到着。まずは、港でヒラス釣りのエサとなるアジゴを確保。サビキ仕掛けで30匹ほど釣り上げたところで船に乗り込んだ。
 
私たちが上礁したのは、高三ツ瀬のワンド。実績の高い野母三ツ瀬の人気礁である。まずはヒラス仕掛けを組んでアジゴを瀬掛けにして狙うが、この日はミズイカが多かったようで、ヒラスより先にミズイカがアジゴの頭をかじってしまう。おまけに潮行きが悪く、青物のアタリはないままアジゴを抱いたミズイカを数ハイ取り込んで昼を迎えた。
 
昼過ぎからはクロ釣りに変更。オキアミ1角にヒロキューの沖あみパン1袋、イッキ浮かせグレ遠投、制覇グレ遠投を半袋ずつ混ぜたものを3時間分のマキエとし、キザクラのK,Sスリム000号を使った全層仕掛けでスタート。
 
しかし、マキエを打つと手前はバリ、イズスミ、沖にはダツと厄介なエサ盗りたちの洗礼が待っていた。何とかクロにツケエを届けようと仕掛けを早いテンポで打ち返すが、クロは一向に姿を現さない。そんな中、突然の大アタリが清水氏を襲った。すぐさま駆け寄ってみると、ヒラスがアタってきたかのような竿曲がり。だが、姿を見せたのはヒラスではなく、60Cmを優に超えるジャンボなイズスミだった。
 
結局、日中の目立った釣果は、清水氏のイズスミのみ。あとは、種村氏も私もエサ盗りに手を焼き、本命を見ないまま夕方を迎えた。
 
午後4時過ぎ、浅ダナに湧くバリ・イズスミの中でクロがチラつくのを発見した。私はすぐさまハリ上から矢引きの位置に全層先ウキSサイズのJ3をセット。これをアタリウキとし、マキエはウキヘダイレクトに打つ。

すると作戦は的中。アタリウキを一気に消し込んだのは、35cmのオナガだった。すぐさま二人に釣り方を伝えると、両氏も同じ攻め方で同サイズのクロをゲット。しかし、チャンスが訪れたところで二人のマキエは底をついてしまった。
  
まだ半分以上マキエが残っていた私は、納竿1時間に全神経を集中させる。夕まずめの一発に期待を込め、ハリスを2・5号から3号にサイズアップ。それを2ヒロ半取り、道糸と直結。ハリ上1ヒロ弱のところにアタリウキなみに感度の良いキザクラIDRスペック0号をヨージ止めした固定仕掛けとした。
  
マキエは瀬際に入れ、本命もエサ盗りも沖へ出ないように居着かせる。そして、竿1本先に仕掛けを振り込んでウキに追いマキエを被せる。すると、この攻め方も吉と出たようで、3〜4投の割合で小型ながらクロが連発でヒットしてきた。
  
その後、エサ盗りは徐々に姿を減らし、何やら一発の予感。竿2本先はクロかイズスミかハッキリしないが、デカバンが海面までエサを追って音を立てている。最後のチャンス到来か?。
 
すぐさま仕掛けを黒い群れの近くに振り込み、追いマキエを打つ。
 
ツケエがゆっくりと落ち込んでハリスが馴染むと、突然、竿引きのアタリが腕に伝わってきた。とっさに合わせを入れて体勢を整え、やり取りに入る。感触としてはキロクラス、3号ハリスを信じて強気に浮かせると、良型のオナガが姿を現した。タモに納まったのは800g。この時期としては上出来のサイズだ。
 
こうなれば欲が出る。納竿まで残りわずか、サイズアップを狙ってもう一度仕掛けを振り込むと、今度は竿の胴まで曲げるアタリがきた。その獲物は、シズミまで一気に逃れようと凄い勢いで竿をシメ込み、久々の強い引きに私は少々逃げ腰になってしまった。だが、せっかく掛けた獲物を逃すわけにはいかない。何とか怒らせまいと慎重に引き寄せてタモを差し伸べた。
 
網の中で踊るのはオナガ。44Cm、1・2kgのグッドサイズではないか。シーズン序盤の試し釣りで、まさかのサイズ。そして、とてもキロオーバーの引きとは思えないパワフルなファイト。グッドシーズンを思い浮かべると、楽しみが膨らむ野母三ツ瀬である。
(長崎南潮会 九州真グレ会長崎)