鵜来島・グンカン
【強烈なファイトを体感!ヒラマサ7匹キャッチ!】
          ◎松田友和

いよいよ磯釣りシーズンに突入した四国西南部の磯。グレはもちろん、ヒラマサなどの青物がキャッチされた。急な水温の上下動で、一時的に食い渋る状況も見られるが、そんな時こそ腕の見せ所だ。今後は、比較的安定した好釣果が望めるだろう。

■今回はヒラマサを狙って鵜来島へ■

12月2日(月)、先月の尾長グレ(レジャーフィッシング1月号掲載)に気をよくした私は、またしても鵜来島に釣行することになった。今回も同行したのは大洲市の千田春彦さん(36)。先月は55cmの大型尾長を釣り上げたわけだが、今回の釣行はいつものフカセ釣りとは少し違う。と言うのも、鵜来島周辺、特にグンカンや水島まわりにはかなりの数のヒラマサが回遊しているというのだ。
 
こんな情報を私たちが聞き逃したりはしない。すぐに話が決まり、今回の釣行となった。いつものように、大洲市の釣人館ますだで頼んでおいたエサを車に積み込んだ。今回はヒラマサだけでなく、グレ狙いも兼ねることにしたので、いつものグレ用のオキアミボイル(M)とヒラマサ用のオキアミボイル(L)3kgを用意した。
 
午前4時半頃に宿毛市片島港に到着した。本当なら、午前5時半出船なのだが、いつもお世話になっている宮本渡船さんが、午前5時には出船したいというのだ。実は、2つあるスクリューのうち1つが破損しているらしい。いつもより時間が掛かりそうなので、出船後は船内でゆっくりと仮眠することにした。
 
波に揺られること2時間。やっと、今日の目当てであるグンカンに到着した。低場は少し波を被っていたので、高場へ磯上がりすることにした。
 
私たち2人以外にも、2人の釣り人が上がることになり、計4人での磯上がりとなった。少し狭いが、我慢して釣ることにした。
 
私はまずヒラマサ用のタックルを準備した。ロッドは、男女群島の夜釣りで使っている「BB・XスペシャルZ遠征」4号、リールは「NEW BB-Xテクニウム」8000番、道糸8号、ウキはキザクラの「IDR ENTO」0.5号、針は「速攻グレX」

千田さんは、朝一番はグレを狙うと、2号竿に道糸とハリス5号通しという大グレ用のタックルでスタートした。

■突っ込みに耐え、ヒラマサをキャッチ■

先に準備を済ませた私は、足元にマキエを撒いてみた。だがエサ盗りすら見えない。2〜3度繰り返すも反応がない。私はとりあえず、足元から水島1番方向に流れる上り潮に仕掛けを流してみることにした。するといきなりだった!リールから勢いよく糸がはじき出された。「きた〜!たぶんヒラマサ!!」

私はロッドを寝かせて、なるべく魚が海底へ潜るのを防いだ。こうすると、いくぶんかだが潜られにくい気がするからだ。それでも何度かのされそうになったが、レバーブレーキを緩めて道糸を少し出してかわし、なんとか足元まで寄せてきた。「千田さん、玉網お願い」と言ってからだった。足元を右に左に突っ込まれ、シモリでラインが擦れている。「くそ〜、浮いてこい!」
 
竿先を海面に突っ込み、シモリをかわしたところで、やっと浮いてきた。やはりいいサイズのヒラマサだ。そこへすかさず千田さんが玉網入れをしてくれ、無事に取り込むことができた。
 
指でだいたいの大きさを測ってみると、間違いなく70cmを超えていた。青物は時間勝負。群れが寄っている今しかないと、千田さんがグレ仕掛けのまま、ヒラマサを狙って仕掛けを流した。20cmほど流したところで、狙い通りヒラマサが当たってきた。

「よ〜し、来たよ」と千田さんもうれしそう。だが、次に締め込まれた瞬間、大きく曲がっていた竿が跳ね返った。「やはりハリス5号では無理か」と悔しがりながら、タックルを交換していた。千田さんは3号竿に私と同じヒラマサ用の仕掛けをセットしたようだ。

■入れ掛かりするも……■

この日は上り潮が速く、青物を狙うには最高の潮だった。まさに入れ掛かり状態なのだが、その後がいけなかった。ヒットしたヒラマサのほとんどが、高場の東の海底に伸びたシモリに走るため、道糸から飛ばされてしまうのだ。「どうにかしたい」2人でヒラマサを掛けるたびにいろいろやってみることにした。
 
まず千田さんがヒラマサが掛かってから、止まるまで走らせてみたのだが、残念、走らせるにはリールの道糸が少なすぎた。150mなんてあっという間で、すぐにスプールの底が見えてきた。しかたなく、止めてやり取りをするものの、3号竿ではなかなか主導権を握れず、シモリを回られてラインブレイクしてしまった。
 
次にヒラマサがヒットしたのは私だった。今度は、磯から5〜6m沖で当たってきた。4号竿の弾力を活かして、ヒラマサの走りを止めた瞬間、竿が跳ね上がった。仕掛けを回収してみるとチモトで切れていた。

「取れる時はハリス4号ぐらいでも取り込めるのに、取れない時はなにをやってもダメだな〜」と2人は肩を落とした。だが、そうも言ってられない。ハリスの傷をチェックして、新しい針を結び直して再チャレンジ。

と、すぐに千田さんの竿にヒットした。今度はシモリのない右沖に向かって泳いでいく。「よ〜し、いいぞ。今度は取れそうだ」と思いながら見ていたが、ヒラマサは油断のできない相手。足元に来てからの突っ込みがすごいのだ。千田さんの相手も、やはり足元で強烈な突っ込みをみせたが、うまく千田さんがかわし、なんとか取り込むことができた。
 
午前10時過ぎ。このころから北西の風が強くなり、仕掛けがあおられてしまう。そこで私は仕掛けを変えることにした。ウキを0.5号から、同じくキザクラの「IDR遠投40」の1号に変えた。すると、今まではどうしてもシモリ付近を流れていた仕掛けが、別の方向へ流れはじめた。この方向に流れたところでヒットすれば、かなりの確率で取り込めそうだ。そして思った通りの結果が出てくれた。
 
この後、チモト切れが2回、足元で突っ込まれて切られたものが2回あったが、私は計5匹のヒラマサを取り込むことができた。千田さんは、途中ヒラマサの走りを止めに掛かったところで3号竿が折れてしまった。かわりに2号竿でヒラマサに挑戦し、なんとか1匹取り込んだが、計2匹という釣果にとどまった。
  
結局、この日は反省点が多い釣行となってしまった。しかし、いい勉強になったので、今後の釣りに大いに役立ってくれそうだ。いつもグレばかりではなく、たまには目先を変えてその時によく釣れている魚を狙ってみるのもいいのではないでしょうか。

■釣行メモ■
釣行日/12月2日(月)
潮 汐/中潮
    満潮4時30分
    干潮10時17分
      (土佐清水)