【鵜澤政則のウキフカセアカデミー】
うざわまさのり 1951年生まれ、千葉県在住。
ウキフカセ釣りの第一人者。25歳から各種トーナメント
に出場、多くのタイトルを獲得する。
現在 キサクラ、ダイワなど、多数の釣り具テスターとして活躍中
■PRACTICE 01■
エキスパートへの道!スーパーテクニックを身につける!
沖目を流すと食わない展開だったが足元から竿1本以内のポイントの浅ダナでメジナがヒット
先月号では「高水温時、活性の出てきたメジナの攻め方」について解脱しまし、た。特にこの時期は浅ダナ狙いが有効なことを睨明しましたが、今回はその実践編であります。−場所は南伊宝・入間の沖磯。先月号の「課題ポイント」には、一番沖に位置する牛根と、潮の流れのよいことで知られている川伍を挙げました。攻めてみた読者もおいででレよう。
できれば我われも牛根か川伍lこ渡りたかつたのですが、9月25日の取材日はこの時期にありがちな台風のウネリが残っており、前日までは渡礁不能だったとのこと。当日もまだ、たまに波が上がるのではないかという船長の判断にしたがい、三ツ石岬を西に回り込んだ赤鼻に乗ることになつたのであります。岬の西側はベタナギで、赤島の陸向きの一段降りた低い平らなところから手で海水が汲めるくらい凪いでいたのであります。これはいわゆるナギ倒れ、最初から苦戦を強いられそうなパターンです。潮はタタミ根方向から、あまり速くない流れが入ってきていました
■足元に大型主体のイスズミの群れを確認が、メジナは交じっていない・・・・■
今回のテーマは高水温時のメジナがどういう行動パターンを取るかを知り、どう食わせるかということであります。
この時期、水温が上層から下層まで全体的に同じ場合には、他の活性が上がって浮いてくるためタナが浅くなることが多いのですが、季節風が吹いたときは水面の温度が下がるために底のほうで食ってくることもあります。基本的なパターンとしてはこのどちらかで、極端なケースが多いものです。ただ船長曰く、この日のポイントは浅いタナで食ってくるのではというので (とりあえず船長の判断はチェックしてみるのがわたし流)、それを参考にタナを探り、仕掛けを合わせてゆくというパターンで攻めることにしました。
前号のおさらいですが、この時期の狙い目として、海も荒れず波気がなかったり凪がなかったりという場合、水深があって潮がよく流れる所を狙うほうが確率ではよいと述べました。もちろんサラシの少ないときも同様です。
つまり、この時期のメジナ釣りで大事なことはポイントでの潮の流れがよいことで、これは高水温時に限ったことではなく、冬の低水温時でもやはりポイントに潮が流れていることがまず大事ということです。厳寒糊でもまったく潮の動かない所では、なかなかよい釣果は出ないものです。
この日の潮の流れはゆっくりだつたのですが、たとえ少しの潮の流れでも、ないよりはずっとよいのです。たとえて言えば0と1の差のようなもので、その違いは限りなく大きいのであります。もちろんこの時期は、速い潮が流れていればそれに越したことはないのですが、なかなか思うようには潮も流れてくれないものです。
取材では、潮が赤島と平島との間を抜けて吉田の方向に流れていたので、まず最初にこの潮の流れの中を狙うことにしました。この流れにコマセを人れ、それをコマセの筋に合わせて、0の什掛けを流してゆくようにしたのです。
これは、この日のメジナの食い方を見るための基本的な流し方です。このときの什掛けの流れ方やエサの取られ方を見て、次にどうするかを判断する材料にするわけです。 コマセを足元に入れ始めると、少し経って大型のイスズミが足元に姿を現しました。サイズ的には40センチから60センチオーバーまでの大型主体の群れです。しかし、その小には尻尾が白く見える魚(メジナ) はほとんど確認できず、尻尾の黒いイスズミばかりです。
この時期、メジナとイスズミはよく一諸にエサを摂っているものですが、メジナがまったく見えないのです。これは、この時点ではまだメジナの活性が上がっておらず、コマセに寄っていないのか、探い所にいるかのどちらかであることが多いものです。 そこでイスズミの群れの中に仕掛けを合わせることはせず、やや沖に仕掛けを投人して、潮下に向かって全層狙いで流すことにしました。潮の流れの中を攻めるようにしたわけです。
化掛けは、1.7号のハリス3ヒロの中間にジンタンの6号を2個付けた、いつものゼロ什掛けのパターン。道糸は2号ではトーナメントマスタードライの1.2号を使っています。もし足元を専門に狙うのなら、竿は強めの1.5〜1.7号を使用するほうが、腰が強い分、魚を浮かせやすいし根ズレも起しにくいので有利になります。
コマセはオキアミを12キロ用意し、粒はあまり潰さないようにカットしたものを解凍した状態で使用。配合エサはパン粉主体で軽めの「伊豆メジナ」を使いました。量はオキアミ6キロに対して配合エサ1袋くらいです。
什掛けをスムースに沈めるために、道糸のたるみをやや大きく取りながら仕掛けを人れ、流してゆくのですがアタリが出ません。深くまで什掛けが入ったときは、たぶん15メートル以上まで探っているはずですが、何回か流してみても、ほとんど付けエサがそのままの状態で戻ってくるのです。
しばらくコマセをまき続けていると、足元のイスズミの中に何尾か尻尾の白いメジナらしき影が見え始めました。 そこで狙いいを浅ダナに切り替え、仕掛けを変えて足元の小型のメジナを釣ってみることにしました。
■二段雨期仕掛けで浅ダナを狙いメジナをキャッチ。ポイントは磯際で沖目ではなぜか食わない・・・■
ハリスの途中にジンタン5号の浮力のアタリウキを入れ、今まで使っていたゼロ専科鵜澤の0号はそのまま飛ばしウキの変わり。アタリウキの下にはジンタンを付けて、ぎりぎりに浮くように調整しました。まず足元にコマセを入れ、そのコマセが広がるエリアのやや外側に、間髪を容れず仕掛けを投入。コマセの漂うエリアまで仕掛けを引き戻してコマセと仕掛けを合わせ、アタリを待ちます。
そしてヒットしてきたのは30センチクラスのメジナ。口太メジナと尾長メジナが交じってポッポッと食ってきます。これは高水温時にはよくあるパターンです。 このとき使用したハリはグランの早掛けの5号。小さいハリですが、こういう浅い所で食わせなければならないときは小さいハリが有利になります。この日は5号を使いましたが、食いの悪いときは4〜3号までは使います。
狙うポイントは磯際から竿1本以内。つまり、磯際を隠れるように伝わつてエサを食いに上がってくるメジナを釣るというわけです。このためにはコマセも磯際にまくし、什掛けも同じく際に人れてコマセと合わせながら沈めていきます。
注意点としては、人の陰が水面に映りすぎないようにすること。釣り人の気配をメジナに察知されると、警戒されて食いが悪くなつたりエサを放してしまったり、最悪の場合、浮いてこなくなつてしまうので、できるだけ水面に影を落とさないようにすることが大切で、場合によっては座って釣ることもあります。 この日も海の水は澄んでいたので、やはり警戒心が強くなつていたようです。食いも渋くなつていて、この点には特に注意しました。磯際から竿1本以内。つまり、磯際を隠れるように伝わつてエサを食いに上がってくるメジナを釣るというわけです。このためにはコマセも磯際にまくし、什掛けも同じく際に人れてコマセと合わせながら沈めていきます。
注意点としては、人の陰が水面に映りすぎないようにすること。釣り人の気配をメジナに察知されると、警戒されて食いが悪くなつたりエサを放してしまったり、最悪の場合、浮いてこなくなつてしまうので、できるだけ水面に影を落とさないようにすることが大切で、場合によっては座って釣ることもあります。 この日も海の水は澄んでいたので、やはり警戒心が強くなつていたようです。食いも渋くなつていて、この点には特に注意しました。
その後何回か時間をあけて、もとのゼロの什掛けに.戻しては流れに什掛けを乗せて沖を狙ってみましたが、やはり本命はほとんど食ってきませんでした。本来この時期、この本流の中なら浅いタナで食ってくるものですが、そうはいっても相手は海、こういうこともあるんだなあ、と感じた次第です。 こういう足元から竿1本以内を攻めるとき、什掛けを深く沈めるのなら小さいどんぐり型のウキを使えばよいのですが、ウキ下が浅い(2ヒロ以内)ときには、二段ウキのほうが食い込みの紙抗が少ない分アタリが出やすいので多用しています。
気をつけることはガン玉の位置です。ウキ下が1ヒロ以内のとき、ガン玉はアタリウキのすぐ下に付けて、ハリスに何も付いていないほうがアタリがよく出ます。できるだけハリスの下はフリーにしてください。 ハリスの太さについては、魚のサイズが40センナクラスまでが多く、数が伸びないときは、太いハリスだとラインを見られてしまい食いが悪くなることがあるので、細めのハリスが必要になります。今回の取材では1.7号だと食いが悪いの、1.5号にすると‥毎回のようにアタリが出ました。その差は驚くほど顕著なものでした。
これから伊豆半島では、各種トーナメントがあちこちで開催されます。水温が高いようならば、浅いタナを主体に狙うほうが、競技の時間が短いだけに勝負が早いと思います。ぜひこの釣りかたをマスターしておいてください。きっと役に立つと思います。もちろんこの逆にいくらコマセをまいても魚が見えない、エサが残ってくるというときは、さっさと仕掛けを変えて深い所を狙ってください。什掛けは状況に応じてマメに変えることが大切です。